2015年10月02日

獣医学フォーラム2015報告!

忘れない内に書いておかなくてはあせあせ(飛び散る汗)


今年も行ってきました手(チョキ)


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日本臨床獣医学フォーラム2015イベント

今年は最終日、9月27日にニューオータニに行ってきましたよダッシュ(走り出すさま)

色々なプログラムが有ってどれにしようか悩みますが・・・目


まず聴講したのは


「知っているようで知らない再生医療のいろは」

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再生医療と言えば、ノーベル賞を受賞された山中教授のiPS細胞とか
名前は聞いた事が有るけど、どういうものなのか良くわからないし
将来医療ですごい事が出来るかも・・・
でも実際はまだまだ
実用化まで時間が掛かるんでしょう・・・
という程度の認識でしたが
獣医療の分野でだいぶ前から再生医療に取り組んでいる先生が
いらっしゃるんですね〜


元々外科をされていたという講師の先生ですが
次第に自然の摂理に沿う治療をしたいと思う様になったそうです四葉

動物の体は細胞で構成されているのですが
サイトカインという免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質が
動物の体の自己治癒能力を高めているのだとか

自己治癒能力を妨害しない治療を目指していく過程で
「低侵襲治療」つまり体を大きく切開したりする代わりに
なるべく体へのダメージを少なくして、
体が本来持っている治癒能力を最大限活かそうとする
治療方法が注目される様になりました
人間の手術でも、最近は内視鏡やカテーテルを使った治療がありますね

その自己治癒能力を増強させるのが再生医療であるというのが
先生の定義でした

30年程前はペットが骨折すると、折れた箇所を大きく切開して
金属製のプレートを埋め込み、補強して縫合するのが常識でしたが
この方法だと徐々に補強した筈の骨自体が細くなっていき
やがて同じ場所が骨折してしまったり、場合によっては
骨が溶けた様に無くなってしまう事もあるのだそうです
金属のプレートや金属ボルトで補強をした事で
骨が自分で再生する力を働けなくしてしまっていたんですね

完璧に骨折の治療をした筈なのに、何故治りが悪かったり
同じ場所を骨折したりするのか・・・爆弾

そこで、骨折を開創(傷を開くこと)せずに治療する事を目標に
骨折部分をギプスで固定した上で細胞のサイトカインを働かせて
骨が自分で再生させる様な治療に切り替えていったのだそうです

その治療過程で再生医療である活性リンパ球をプラスすると
傷の治りが良くなるらしいです


活性リンパ球療法というのは、
その動物の血液から取り出したリンパ球を
活性化して増やし、再び体に戻すというものです
リンパ球の他にも幹細胞を用いた再生医療は
人間でも研究されていますね

講師の先生の病院では、犬のヘルニアや脊髄の損傷に
再生医療を応用していて
多くの回復例を出しているのだそうです

実際の症例をビデオで紹介して下さいましたが
腰から下が動かなかったり立ち上がる事も出来ない状態の犬が、
投与後数週間でしっかりと立って歩く姿には驚きました
中には投与後わずか1時間で回復した例もあるそうです
また、水頭症や脳梗塞には効果が見られるというお話でした
他にも、免疫性の脳炎や猫の腎不全、血管肉腫等で
この様な再生医療を行っている病院が有るそうです


様々な可能性を感じさせてくれる再生医療ですが
まだ現時点では実験的な治療である部分も多いと思います
全ての病気やケガに効く魔法の治療と呼ぶには
まだまだ研究が必要な分野だとは思いますが
体の負担が少なくて効果を上げられる治療として
これからに期待したいと思います


先生はもっとお話したかった様ですが、
残念ながら時間が来てしまいました


セミナーに参加される先生方は皆さんとても熱心で手(グー)
時間をオーバーしてしまう事もしばしばです
質疑応答にも丁寧に答えて下さいますし
セミナー中に質問出来なかった人には終わった後で
質問を受けて下さる先生も多いです
優秀で熱心な先生の専門的なお話を直に聞けて
日頃気になっていた疑問にも答えてもらえるなんて
すごくラッキーな機会だと思いませんか手(チョキ)





次のセミナーは


「どうなってるの?犬の膀胱結石」


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お宅のワンちゃん、こんな症状はありませんか病院

 よくおしっこに行く
 いつもの場所以外の場所でおしっこをしてしまう
 おしっこに血が混じっている 濁っている
 おしっこをする時間が長かったり、トイレにしばらくいる


ウチでも、時々結晶が出たり時には血尿が混じってしまう事がありますどんっ(衝撃)


尿路に石が出来てしまった状態を尿路結石といいますが
石ができる場所によって腎結石、尿管結石、尿道結石等と区別されています

また、石の科学的な成分によって、ストルバイト結石や
シュウ酸カルシウム結石(犬の場合はこの2種類で80〜90%を占める)
等の種類が有ります

ストルバイト結石の場合、数が少なくて結晶自体も小さければ
療法食を与える等して尿のPHをアルカリ性から酸性にして
尿中の結晶が溶ける事が期待できます

でも、シュウ酸カルシウム結石の場合はこういった療法食では
溶かすことができません

溶かすことの出来ない石が多すぎたり大きかったりして
尿路を移動した石が尿管を詰まらせてしまったり
膀胱を傷つけてしまったりする場合には
手術が必要になる事もあります


従来は膀胱を切開して中の石を取り除いていましたが、
最近は内視鏡を使っての手術も出来る様になってきました

内視鏡はお腹に小さな穴を開けて、そこからカメラや鉗子を入れて
レンズを通して細かい部分も確認しながら行います
開腹手術に比べると出血も少なく、術後の回復も早い
低侵襲の治療と言えるでしょうね


小型犬等の臓器は本当に小さいので、内視鏡での手術を行うのは
本当に神業的な細かさだと思います
実施出来る医療機関もまだ少ないと思いますが
低侵襲の手術で有れば高齢だったり持病の有る子でも
安全に治療出来る可能性が広がるのではないでしょうか


演劇セミナーで聞いた様な専門的な治療を受けるにはどこへ行けばいいの?

という疑問をお持ちの場合は、その先生が所属している学会の会員に
登録されている獣医師のいる病院を探してみてはいかがでしょうかひらめき



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今回出席したセミナーはこの2つだけ演劇


恒例のランチョンセミナーに出ようとしたんですがレストラン
今年は人気が高くてあっという間に予約が満席になってしまいがく〜(落胆した顔)
当日もキャンセル待ちの長ーい行列が出来ていたので断念失恋


お昼はホテルのコーヒーショップでゆっくりしました喫茶店
モチロン、スーパーモンブランも食べましたよバースデー
和栗たっぷりで美味しかったです黒ハート



セミナーの代わりに、今年は企業の展示ブースをゆっくり見ましたビル


大きな会場に沢山の重医療やペット関連企業さんが出展してます犬猫


かわいいロイヤルカナンさんのブースではクイズラリーに答えて景品をGETプレゼント


かわいいいつもお世話になってるベジサポのブースもありました四葉

必須アミノ酸の中でBCAAと呼ばれるものは、
肝臓の働きを助けると共に筋肉を維持する為に必要ですが
マルチシャントが有り、肝臓の弱いツキスミは
通常の食事だけで必要なアミノ酸を体に取り入れる事ができません犬(泣)

そこで、このベジタブルサポートでアミノ酸を補充すると共に
更に人間用のBCAA製剤もプラスして補っているんですくすり

門脈シャントの手術が適用でないツキスミの場合
栄養療法は大切な生命維持の命綱ですエサ


ベジサポのブースで「鳥巣先生の文章を読んで・・」なんて言ったら
横に当の鳥巣至道先生がいらっしゃってびっくり顔(なに〜)
鳥巣先生は肝臓治療の第一人者でベジサポの開発にも携わった
謂わば「肝臓の神様」なんですよ〜王冠

緊張してとてもお話はできませんでしたが、神様のお姿を拝見して
もしかしたら良いご利益が有るかもぴかぴか(新しい)


ベジサポの開発を担当された方とお話して
現在ツキスミに実践している
 ・食事の回数を増やして小分けに与える
 ・亜鉛製剤をプラスする
 ・ラクツロースを与える
等の方法は良いと言ってもらえました
とりあえず今の段階で出来る事はやれている様で飼い主ホッ揺れるハート

ついでにベジサポのサンプルももらえましたるんるん



かわいい他にも、お世話になってる森乳サンワールドのチューブダイエット注射
固形の食事が続くと消化不良を起こしやすいツキスミと爆弾
原因不明の食欲不振で時々栄養補給の強制給餌が必要なポコにホネ
「高いけど毎月買ってますexclamation
と泣きの訴えでサンプルを頂きました猫(足)



かわいいそれから、IDEXXラボラトリーさんのブースを発見ひらめき

動物病院の臨床検査等を請け負っている会社なので
病院で「この検査は外に出すので結果は後日お知らせします」
と言われた時等に、戻ってきた検査結果の用紙に
この名前が書いて有るのをご覧になった方もいるのでは注射

実は今年の春頃に、腎臓病の早期発見が出来る検査が
開発されたという情報を読んだんですよね目
犬猫には慢性腎臓病が多いのですが、これを早期に発見するのは難しくて
従来の血液検査ですと、BUNやCREの数値が異常を示す頃には
犬ではすでに腎臓の75%の機能が失われている等と言われています
食欲不振や吐き気が出て調べた時にはもう
腎臓がかなり悪くなっているんですね
腎結石の有ったライカもそうでした

慢性腎疾患を早期に見つけて、食事の見直しや早めの治療で
進行を遅らせる事が出来たらと思い注目していたんです

血液検査で調べられるそうで、idexxさんのお話では、
来年春の健康診断項目に入れられる様に
現在準備を進めているということでした

詳しくはコチラをご参照下さい

少しでも早く、簡単な検査で正確な情報が得られる様になるといいですね病院



展示コーナーには沢山の企業が出てますが、
多くは動物病院向けで、「院長」の名札を付けた来場者には
営業の人が群がって売り込みに必死だけどダッシュ(走り出すさま)
一般飼い主は何となくお呼びでない感じ・・・失恋

でも、そんな事は気にしないで下さい手(パー)
自分が気になった商品やサービスについてはどんどんこちらから
質問したりサンプルが無いか聞いてみたら良いと思います手(グー)

興味を持って聞けば、ちゃんと親切に色々教えてもらえますし
主治医の先生も知らない耳寄りな情報を得られたるかもしれませんよ耳


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今年も楽しかった獣医学フォーラムるんるん

最近は一般の参加者も増えてきた気がしますハートたち(複数ハート)


今年は行けなかった皆さんも、来年は是非いらしてみて下さい猫(足)


長々とお読みくださりありがとうございましたm(_ _)m




ニックネーム 雨 at 15:02| Comment(2) | わんこの健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
レポートありがとうございます。
参考になります。

そう言えば、今度Bitの腎臓の件で相談に行く予定の病院でも
幹細胞を使った治療にも取り組んでるそうで、
Bitのような老犬には若いわんこの幹細胞を利用して治療すると有効とかなんとか。。。

主治医からの又聞きでちょっと分からないけどね。

ただし、この分野はまだまだ進んで無くて
治療費も高額って言ってた。

Bitにするのはこれとは別で、もっとお手軽に出来る治療らしいけど、、、

とにかく1度直接話を聞いてみない事にはね。

来週には行けるかも。。。

また自ブログで報告しますね。
Posted by たこみ改め光 at 2015年10月04日 17:11
>光さん
 幹細胞移植は本当にこれからの治療という感じですね病院
色々な可能性は有るみたいだけど、医学的に効果が立証されているのはまだほんのわずかみたいなので、費用の事とかも考えて慎重に見ていきたいと思ってます
中にはお金儲けや実験目的で治療を勧める病院も有るみたいなので・・・ふらふら
私が今までに聞いたのは自分の細胞を培養するというのだったけど、他の子の細胞を使って拒絶反応とかは無いんでしょうか爆弾
何か新しい情報がわかった教えて下さいねm(_ _)m
Posted by 雨 at 2015年10月04日 17:45
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