2016年06月02日

「人間動物関係論」まとめ Part1

この4月から、獣医大学で「人間動物関係論」という講義を聴講しています演劇


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地球に生きる生物のひとつとしてiモード
人間と動物との関わりを歴史的・文化的・科学的等の多角的な角度から考え位置情報
人間が他の多様な動物と共生する社会を実現する為に犬猫クマ小鳥魚
どの様な課題があり、どんな未来を目指していくべきなのか手(グー)
そういった事を考えていく授業ですひらめき


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毎回色々な分野の専門の先生が独自のテーマでお話してくれますハートたち(複数ハート)


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講義スケジュールを一覧しただけでも興味深い内容ばかりですね目

これまでに聞いた講義の内容をちょっとだけご紹介したいと思います犬(笑)

(画像は講義の内容とは関係ありません)



1)アニマルウェルフェア


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 最初に先生が見せてくれたのは、沢山の豚が楽しそうに溌剌として草原を走り回る画像でしたダッシュ(走り出すさま)
この豚達は家畜、つまり人間の食用のお肉になる豚なのだそうです
普通、私達が食肉用の牛や豚、卵を生産する鶏の飼育風景を考えると、ケージが沢山並んだ畜舎にぎっしりと詰め込まれた動物をイメージすると思います
私も友人との会話の中で、狭い場所に押し込まれた体験を話す時などに「ブロイラーになった気分」なんて言う事があります
でも、そんな狭い畜舎に押し込められて育つ動物はどんな生活をしているんだろうという事は、考えないというか、敢えて見ない様にしているというのが正直なところなんですが・・・

 産業革命や医療の発達による人口の増加で、食料の増産が必要になりました
その為に、家畜を一か所に集めて集約的に管理し、人工的な環境の下で工業的に増産する方式が普及していきました
でもそれは、動物の自由を奪い、ストレスを与えているやり方なんですね
BSEの発生や鶏インフルエンザの流行等で、それまでの方法に疑問が呈される様になり、より「健康な家畜が生産する安全な畜産食品」を目指そうという風に変わってきたのだそうです

 驚いたのは、イギリスではすでに20世紀初頭から「動物保護法」という法律が制定されていたこと、1960年代からは全ての家畜が身体を拘束されることなく、飢えや乾きや病気・ケガから守られ、更に恐怖や不安からも解放されるべきだという原則が確立されていたことです
この流れを受けて、家畜動物の飼育や輸送環境の改善がなされ、2000年前後には国際協定としてヨーロッパ各国に広がっていきました
現在EUではアニマルウェルフェアの考え方が広く普及している様で、スーパー等で販売されている食品の多くにも、それが動物福祉にのっとったやり方で生産されたものである事を示す認証があって、人々はごく自然にそういった食品を選んでいるのだそうです


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 日本では、国土が狭く人口が多いことや、日本が農業の手本としてきたアメリカが工業的畜産の推進をしてきたこと等もあって、まだまだアニマルウェルフェアという概念も知られていない状態だと思います

アニマルウェルフェアは、家畜動物のみならずペット動物、実験用動物等の全ての動物を対象として、人間の為に使われる他の動物の命をどう考えるかというとても奥深いものなのだなと思いました



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ちょっと前にテレビのドラマでもやってた「わたしを離さないで」TV

原作は日系イギリス人カズオ・イシグロの同名の小説です本

この小説の中では、「臓器の提供者」としてのクローン人間が認められている世界が描かれていますiモード
クローン達は人間が病気やケガで臓器が必要になった時には提供を行い、多くは若くしてその命を終えていきます
彼らはあくまでも「提供される臓器の入れ物」としての生命なので、人権や繁殖の権利は認められていないという設定です

子供時代のクローン達を養育する施設の中にひとつだけ特殊なものがあって、そこでは例えいずれ臓器を提供して失われてしまう命であっても、せめてその施設にいる間はひとりの「人間」としての教育を行っています
その学校で育った主人公が、同じ境遇にある友人達との関係や外の世界との関わりを通して、限られた時間を生きていく物語です

私は原作が好きだったのでドラマも見ました
ちょっと結末は原作と違ったけど、面白かったと思いました

原作者のカズオ・イシグロがこの物語について「短い人生の中で私たちは何を大切に思うか」・・・といった事を書いているのを読んだことがあります
最初に読んだ時には、「限られた時間を生きる若者たち」という設定に、戦時中の日本の事を連想しました
「臓器の提供通知」が来れば自分の体と生命とを差し出さなければならない登場人物たちと、「赤紙」によって否応なく戦争に駆り出されていった人たちに共通するものを感じたのですが、アニマルウェルフェアで家畜動物たちの事を知って、「限られた短い時間でも生命は尊重されるべき」という考え方についてや、自分が生きていく為に他の動物の生命を奪う側の事も考えてしまいました




ニックネーム 雨 at 11:34| Comment(0) | 雨の好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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