2017年07月12日

獣医学概論「小動物獣医療における倫理」

今日もめっちゃ暑いですね〜晴れ


昨日、大学の授業に出た後から頭が痛くなり爆弾

今朝は頭痛で起きるのが辛かった飼い主ふらふら

目が覚めてトイレに行きたい様子の犬を1階のリビングに降ろしてバッド(下向き矢印)

飼い主はもうちょっと寝ていようと思ったんですが・・・眠い(睡眠)


ツキスミがぎゃん吠えしてうるさい犬(怒)どんっ(衝撃)

朝からご近所迷惑になるといけないので、仕方なく起きましたあせあせ(飛び散る汗)


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2階にいるだけなんだから、寝かしてくれよ〜顔(汗)


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ついさっきまで一緒に寝てたでしょーが

この分離不安犬めむかっ(怒り)


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ま、しょーがないか・・・ムード

病気だからと甘やかした飼い主が悪いんですわな手(パー)



4月から聴講してきた「獣医学概論」もあと残り3回ビル


これまで、獣医学を学ぶとはどういうことかとか
獣医師の国家資格を取得した後にどんな仕事があるのか
獣医師は社会からどんなことを求められているのか
等を多角的に学んできました病院


今回は、獣医療に於ける倫理の問題ですひらめき
講師は、社団法人小動物獣医師会所属の林健一先生


倫理って、高校の社会科でやったけど、良くわからない・・・ですよねあせあせ(飛び散る汗)

先生がおっしゃるには、倫理においては、ただ一つの「正解」というものはないのだそう
民族や宗教や国籍や、その人の属する社会や立場によって変化するもので
個人が自分自身で考えるものだそうです

ただ、そうすると「なんでもあり」になってしまうので
最低限の基準として法律があり、司法が判断を下すという仕組みになっています演劇


現在、全国に獣医大学は国公立、私立合わせて16校ありますビル
入学定員は全校合わせて1000人足らずで、国家資格の合格率が8割程度だそうですから
およそ毎年800人くらいの人が獣医師免許を交付されている計算になりますね
その中で、地方公務員になったり、産業動物診療に携わったり
企業に勤めたりする人もいるのですが
小動物診療、いわゆる動物病院の獣医さんになる人が4割強と一番多いそうです


その一方、犬の飼育頭数はこの10年の間に200〜300万も減っていて
(猫の飼育をしている人はほぼ横ばい)
これから犬を飼いたいと考えている人の割合も10ポイント以上低下しているのだとか
(猫では3ポイント低下)


つまり、ペットとしての犬猫の飼育頭数は今後も減少が見込まれているのだそうですバッド(下向き矢印)


これは色々な要因が有ると思います
例えば。人間の少子高齢化や非婚率の上昇で1人暮らしの人が増えたことや
獣医療が進んだことによってペットの生涯にかかる経費も増えてきたり
20年ほど前にあったペットブームで飼った犬猫が高齢化してきたことなど


それに対して、町の動物病院は増加していて
都市部では競争が激しくなっている地域も有ります
(ウチの近所にも最近また新しい動物病院ができました)


だからと言って、一概に「獣医師は余っている」と言えるかどうか・・・
今話題の獣医学部新設の話ではありませんが
食料供給に関わる産業動物の臨床や、鳥インフエンザ等の感染症対策
野生動物の保護などの分野は慢性的な人材不足が続いている様です

獣医学部は学費が高く、私立だと卒業までに1000万円以上掛かるので
そういった公益性の高い職場がそれに見合った報酬を出していないのも問題かも

また、獣医師の国家資格は国が与えるものなので
その年によって何人程度を合格させるかも国が決めるのだそうです
だから、仮に獣医学部を増設したとして
そこに入学した学生が卒業する年度の国家試験の合格率を国が引き下げたら
結果的に誕生する獣医師の数は減少することになりますね

なので、単に獣医師の数が余剰だからという見方だけではいけないのかなと思います


話がそれましたが・・・あせあせ(飛び散る汗)



小動物獣医療では、獣医師とその動物の飼育者または管理者との契約がベースになります本

従って、まず飼育者などからの依頼がなければ診療を行うという契約は成立しません
ですから、獣医師は飼育者が何を望み、何を依頼しているのかを十分に確認して
実際に行う治療等について飼育者が正しく理解して納得してもらう必要があります

その為に行われるのがインフォームドコンセントです

これは、単に獣医師側が一方的に説明して飼育者が有無を言わさず同意するものではなく
「これをやらないと死にますよ」と脅かして納得させるものでもありません


インフォームドコンセントに於いては
獣医師がその動物の状況を説明して必要と思われる検査や治療の選択肢を提案し
今後予想される予後や掛かる費用などについても、飼育者にわかり易く伝えて
最終的に飼育者が自らの判断によって同意を行う事が重要です



その為、獣医師は必要が有れば学術的なデータなどを飼育者にわかり易く示して説明したり
飼育者側も、出来る限り自分のペットについての情報を提供しながら
お互いに理解を深めていかなければいけないと思います


獣医師は、より良い医療を提供する為に常に技術・知識の向上に努力すると共に
飼育者側が高度な医療を希望する場合などは高度医療施設を紹介すること
も求められます



犬(足)ところで最近増えている動物病院が、ペットショップや関連企業の経営によるものだとか

先に書いた様にペット需要が頭打ちになる中でバッド(下向き矢印)
ペットを販売した顧客をつなぎとめておく方策として
ペットショップに診療施設を併設したりするケースが増えているそうです

ただ、そういったショップお抱えの動物病院でどこまで中立的な診療ができるのか
企業の収益を動物の利益や飼育者の希望よりも優先させてしまう危険性は無いかなど
慎重に考えるべき点はあるのではないかと思われます目



人間の医療に関わる医師・看護師などには倫理や守秘義務について法律が多いのに比べて
獣医師についての法律はそれほど細かく規定されていない印象を受けました


それだけに、獣医師が社会から信頼される為には
個々が倫理の向上に努める必要が有ると林先生は説いておられました


獣医師は、対象が小動物であれ産業動物であれ、その命に関わり
時には命を奪うという行為もしなければなりません


人間が生きていく為に牛や豚や鶏をお肉にしていますし
鳥インフルエンザの様な伝染病が見つかれば、感染していない個体を含めて
殺処分しなければなりません

日本ではなかなか議論が深まらない感があるペットの安楽死についても
獣医師は直面しなければならないことがあります


「獣医師という仕事を通して、命を奪うという事を生涯考え続けて欲しい」

という先生の言葉に、改めて獣医師という仕事の重みを感じた授業でしたぴかぴか(新しい)





ニックネーム 雨 at 12:36| Comment(2) | わんこの健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この度肺水腫で心臓手術受ける予定です。
アメさん色々と勉強されてるみたいなんで相談乗ってもらいたいです。よいでしょうか?メールください。おねがいします。
Posted by みかん at 2017年07月12日 19:51
>みかんさん
 ワンコさんが心臓手術予定なのですね病院
肺水腫が有るということで、ご心配ですよね
拙ブログの上地先生の心臓セミナーの記事をご覧いただいたのでしょうか
よろしければ私宛てにメール頂けますか
すぐにお返事できない場合もありますが、必ず読みますので、よろしくお願いします
Posted by 雨 at 2017年07月12日 22:21
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