2007年01月09日

大学病院に行って来ました

先週の金曜日、大学病院の診察に行って来ました病院
こーちゃんの事をご心配くださった皆さん、ご報告が遅くなってすみませんあせあせ(飛び散る汗)

診察の結果をどうとらえるかで色々迷っていたのと、正直かなり緊張したのですごく疲れてしまってバッド(下向き矢印)、少しお休みさせていただきました。

・・・という書き出して一度アップしたのですが、内容がちょっとヘビーだったのと私の書き方が上手でなかったせいで皆さんにご心配をかけてしまったみたいです。申し訳ありません。

もう一度整理して要点だけを書き直したいと思います。
マリンママさん、トモコさん、コメントありがとうございました。
勝手に本文書き換えてすみません。
でもこーちゃんは元気なので安心してくださいね。

腫瘍科での診察では、まずこれまでの経緯や手術歴などを説明して、
●一ヶ月前にしこりを摘出したこと
●病理検査の結果、粘液肉腫(低悪性度)と診断されたこと
●しこりのへりの部分近くに腫瘍細胞が有ったため、再手術で拡
 大切除を勧められていること
などをお話しました。

その後肺と患部のレントゲンを撮って、現段階では目に見える再発や転移は見られないとの説明がありました。
でも、目には見えなくても顕微鏡レベルの癌細胞が残っている可能性はあるので再発しないとは言えない状況だということです。

そこで提示された選択肢は二つで
●このまま経過観察して再発した場合は断脚する
●放射線治療を行う(ただし効果は立証されていない)
ということでした。

再手術でしこりの有った部分をもう少し深くえぐり取る拡大切除は、余り意味が無いと思うと言われました。

ここまで聞いて飼い主は「それでは何もせずにただ再発するのを待つだけで、再発したら断脚しなければいけないのか」とか「効くか効かないかわからない放射線を当てるのは副作用が心配」などと、ちょっとネガテイィブな心境になりました。

癌の治療というのは本当に難しくて、「これさえやっておけば100%安心」という正解は見つからない場合が多いんですね。
医学の進歩で選択肢は多くなったけれど「どれを選んでも結局後悔する事になるかも・・・」という不安と隣り合わせです。その中で、自分なりに納得できる道を選ばなくてはなりません。ペットの場合は本人の意思を確認する事はできないので飼い主の責任は重いです。

そこで発想を変えてみますと、「何もせずに再発するのを待つだけ」と取るか「何もしなくても再発しないかもしれないから経過を慎重に診ていく」と取るか、「効くか効かないかわからない」と取るか「大きくなってしまった癌自体には効果がなくても、再発のリスクを少しでも抑える為には有効かもしれない」と取るかで違った展開が見えてきたりもして。

断脚というのはとてもショッキングな言葉なのですが、実は去年こーちゃんの病気がわかってすぐにネットで相談した獣医さんからは「再発を防ぐなら断脚がベスト」という意見が有ったので、割と早い時期から私の頭の中には有りました。

確かに断脚は可哀そうです。
でも、命を守るためにやむを得ない最後の選択としてなら、考慮の余地はあるのではないかと思います。
今回の診察では「再発したら断脚をする選択もある」と言われただけなので、「すぐに切らなければいけない」とは言われた訳ではありません。もしも再発しなければ、そのまま元気に天寿を全うできる可能性だってある訳ですよね。

そして、もし断脚しなければならない状況になったとしても・・・

犬と言うのは人間と違って将来を悲観したりはしないのだと言います。
例えハンディがあったとしても、その現実を受け止めて「今」を力強く生きることができるなら、ハンディは乗り越えていけるのではないでしょうか。その為に飼い主がリハビリなどのサポートをして共に歩むことができれば、犬も飼い主もかけがえのない「今」を生きることにはならないでしょうか。

腫瘍科では拡大切除などの積極的な治療は勧めないということなので、放射線科の先生に予約を取ってもらって、今度は放射線治療についての説明をしていただく事にして、この日の治療は終了しました。

診察の後うれしい事がありました。
実はこの病院には8年前に一度かかった事があります。
ライカがこーちゃんやシオンを妊娠中、近所の病院で流産か死産の恐れがあると言われて慌てて駆け込んだんです。その時にお世話になった先生に8年ぶりに再会しましたかわいい

何というか本当に良い方で、誠実さとか優しさが白衣を着ている様な先生です。その先生が笑顔で「どうでしたか?」と聞いてくださった時には泣きそうになりました。
「再発の場合、断脚かもしれません」と言ったら、すごく痛そうな顔をしてくださったんです。とてもうれしかった。

お医者さんというのは、プロであるが故に、時として患者側からすると冷静過ぎると感じる事があるんですよね。私の知っているある患者さんは、口の中の癌が再発した時、外科の有名なお医者さんに「顎をブロック単位で切除する事になります」と顔色も変えずに言われたと泣いていました。

一緒に泣いてくれるよりも手術を成功してくれる事の方が重要な筈だし、厳しい状況を伝える時ほど冷静でなくてはいけないというのもわかるんです。Dr.コトーみたいに患者さん全員に感情移入していたらお医者さんだって身も心も疲弊してしまうでしょうし、この外科医師さんだって心の中は忸怩たる思いだったかもしれません。ただ、それは患者には伝わらなかったみたいです。

でも、だからこそ、ほんの少しでもこちらの痛みをわかってくれていると感じる瞬間が貴重なのだと思います。
先生は腫瘍がご専門ではないのにわざわざ待合室まで来て、私の話を聞いてくださった事に感謝の気持ちでいっぱいでした。

先生とお話したことで、やっと冷静になれた気がします。
確かに拡大手術をしたとしても、後遺症のリスクや再発の可能性は低くはないです。と言って、再発予防の為に今すぐ断脚するのがベストだとは思えないのです。
それなら、今は慎重に経過を診ながら、再発を少しでも減らすべく放射線治療の可能性を探るというのも有効かもしれない。

自分のペットが病気になれば「最善の治療を」と願ったり、「最後に後悔しない様にしたい」と思うものだと思います。
でも、何が本当の「最善」なのかとも思うんです。
「後悔しない」のは誰なのかなって。

今後私が選ぶ、または選ばない治療で、こーちゃんの寿命がどうなるのかはわかりません。でも、あとどれだけの時間が残されているとしても、その時間を少しでも楽しいことに使ってやりたいと思うんです。
ある人間の患者さんが言ってました。「例え末期と言われても、私は癌患者としてだけ生きるのは嫌だ」もしも人が最後の瞬間までその人らしく誇りを持って生きたいと願うのならば、動物だってやっぱり自分らしく幸せな「今日」を生きたいのではないかと思います。

ニックネーム 雨 at 16:44| Comment(11) | TrackBack(0) | 軟部組織肉腫診断と治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログを読んで目の前が真っ白になりました。
断脚と言う文字がとても胸が痛かったです。
もし、マリンちゃんがそんな状態だったら・・・
と思うだけで涙がでそうです。
雨さん、今とっても辛くて悲しくて頭が真っ白ではないでしょうか?
とても辛いことだと思います。
もし、可能ならばもっと他の病院へ行ってみて他にいい方法がないものか調べてみてはどうですか?
私は再発を待つだけなんて嫌です!
それに・・・
このまま、目の前の選択肢だけで選ぶなんて出来ない・・・
何もできないけれど、頑張ってくださいね!
きっといい方法があるはずです。
祈っています。
コーちゃんも頑張ってね!
Posted by マリンママ at 2007年01月09日 20:43
病院によって、先生の雰囲気や態度って違いますよね。少しの笑顔で感じるところが違ったり。親身になって話を聞いてくれる姿勢って大切ですよねぇ。。。

癌ってとっても難しいですよね。
身内の人間の話ですが、一度手術で腫瘍を摘出した際に僅かな癌細胞が見つかったんです。
今は定期的に病院で検査をしていますが、特に治療はしていません。
こーちゃんの選択肢でいう「再発したら手術」と一緒かもしれませんね。
今は元気に毎日楽しく過ごしています。
(身内の話なので、ココだけの話にして下さい)

「これが絶対正しい!」っていう治療方法は無いと思いますが、雨さんが納得行く治療を選択するのが一番ですよね。そのためにはセカンドオピニオンもサードオピニオンもあっても良いのではないでしょうか?

雨さんとこーちゃんの事、応援しています!
Posted by トモコ at 2007年01月09日 21:39
大学病院でのこと詳しくお話くださりありがとうございました
経験しないと分からないことってたくさんありますよね
病院にかかるということは誰しも不安を抱えて行くわけですから 先生の言葉、表情で患者はどんなにか救われるかということ先生方にはわからないのでしょうか・・・いつも感じます
今回のこーちゃんの結果ですが 
前回診て頂いた先生のお考えに賛成です
再発を恐れて断脚することはありませんし出来るだけメスは入れないことに越したことありませんよね
人間よりはるかに短い犬の一生をいかに楽しく不安のない生活を送らせるかが飼い主の仕事のように思います
どうか雨さんの手のひらから出るパワーを毎日こーちゃんに送ってください
私達も毎日祈っています

Posted by azukichan at 2007年01月09日 22:58
大学病院の先生と、お話できて良かったです
少しでも雨さんの不安は 取り除けるなら
人間もワンも同じ病気になれば不安です

良い先生で安心しました
先生は犬がとっても好きなんですね
こーちゃんが再発しないように
私もお祈りしますね
Posted by まさみやん at 2007年01月10日 12:49
雨さんの胸が張り裂けそうな思いを文面から伝わって私も胸が苦しくなりました。。。
きっとこーちゃんは毎日変わりなく過ごしていると思います。
こーちゃんのあどけないお顔で穏やかな日々が続くことを願っています。
Posted by mojeca at 2007年01月10日 15:06
雨さんその節は温かいお言葉ありがとうございました。
こーちゃんのこと!雨さんの気持ちを考えると胸が痛いです。私はまりんの病気を知らずにいて悔やまれましたが、早くに病気を発見できたのなら最善の治療を受けさせてあげたいですよね!
お友達が散歩で会うワンちゃん(リンパ癌で余命1年と宣告された)の話ですが、1年経った今では体重も増え元気に散歩しているそうです。その子は抗がん剤を注射して、それと同時に人間の癌に良いというサプリメントを何種類も飲ませていたそうです。(レイシとかプロポリスとか)獣医さんが調べてくれたそうです。たまたまその子にあったのだと思いますが一度先生に相談してみてはいかがでしょうか?
Posted by マルチーズママ at 2007年01月10日 17:52
雨さん、しばらくです。ずっと、こーちゃんのこと、陰で応援していましたよ・・・
家族の病は本当に切ないですね。
うまい言葉が見つからないけど・・・
雨さんには、ライカちゃん、シオンちゃん、ポコちゃんが、さりげなく、そしてあどけなく側にいるから・・・大丈夫だよね。
ブログ仲間もみーんな見守っているから・・・
雨さんの決めたことが一番いいことなんだと、
私は思います。大丈夫!・・・雨さん手(グー)
Posted by ree at 2007年01月10日 21:52
大学病院へ行ってきたんですねー。
先生の説明によって、不安になったり、安心したり、雨さんは、本当こーちゃんの事を思い、そして皆の事を思っているのよねー。
だから、大丈夫よ。雨さん、こーちゃん。
私は、願ってます。
雨さんも、風邪などにお気をつけ下さいね<(_ _)>
Posted by ピンキー at 2007年01月10日 23:15
大学病院のお話、かわいいこーちゃんが頭に浮かんで、涙がでました。
これから先も、雨さんと、4マルちゃんとの幸せな生活が続きますように祈っています。
Posted by 凛ママ at 2007年01月11日 09:24
大学病院の先生のお話読みました・・・。
雨さんが選んだ事が一番だと思います。

雨さんとこーちゃんの事をずーっと応援してます!

Posted by モコしゃんまま at 2007年01月11日 16:01
マリンママさん、トモコさん、azukichan、まさみやんさん、mojecaさん、マルチーズママさん、reeさん、ピンキーさん、凛ちゃんママさん、モコしゃんママさん、すごくあったかいコメントを本当にありがとうございました。
こんな形でまとめてお礼するのは失礼なのですが、いつも本当に本当に感謝しています。
皆さんの言葉のひとつひとつが、きっとこーちゃんの元気につながると信じています☆
Posted by 雨 at 2007年01月16日 18:22
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